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ガラスの縁を宝石のように輝かせる
ダイヤモンドカット職人 副工場長 メカニックドクター 潟和久 がた かずひさ

  • 「ダイヤモンドカット」

  • ガラスの縁を、キラキラと宝石のように輝かせる「ダイヤモンドカット」。ガラスのショーケースの天板や企業など の銘板を、よりいっそう高級感あふれるものにします。

    2016年にスタートした九鏡オリジナルの「ダイヤモンドカット」は、工場内でも、潟だけができる技です。

  • 縦型自動面取り機

  • 使用する機械は縦型自動面取り機。鏡やガラスの小口(切り口)の面を取る(角を削る)ために使います。九鏡では、削る場所を細かく3段に分けることで、側面を光り輝かせることに成功しました。宝石のカットをイメージしてもらえたら、わかりやすいと思います。

    機械が削ってくれるからと言って、誰もができるカットではありません。機械にはダイヤモンドの砥石がついていて、毎日の作業でダイヤモンド自体が摩耗していきます。だから、機械が同じ設定でも、毎回削れ方が違うのです。

    潟のすごさは、毎回微妙に違う削れ方を調整し、均一に仕上げていくことです。どう調整するのか。それは「勘」。何度も試作を繰り返して、機械の癖をつかみ、自分のものにしたといいます。経験だけがなせる技。だから、他の職人では「ダイヤモンドカット」はできないのです。

  • 潟の励み

  • 潟は言います。

    「カットの角度がきれいで、切り口もまっすぐで、光もきれいに輝いているか。そこがダイヤモンドカットのこだわりです。僕が納得できるカットかどうかの判断は、自分自身がお金を出せるかどうか。自分がお金を出したくないものは作りたくない」

    職人の誇りが詰まった宝石のようなカットは、1枚の加工で1時間半から2時間はかかります。採算を考えれば、普通のメーカーなら、ここまで手間をかけません。

    それでも、九鏡が挑戦し続けるのは、お客様が「こういうカットは見たことがない」と驚き、ダイヤモンドのような美しさを喜ばれるから。それが、潟の励みにもなっています。